ホーム > 前川の私信 > 前川の私信 平成26年11月21日

前川の私信平成26年11月21日

皆様へ

前川 藤一

「浄土からの視線」に吉本親鸞の先に進む

ご無沙汰いたしております。今日はTVでは衆議院の解散が流れております。
皆様はご健勝でしょうか。

当方は、20年近くの糖尿病との格闘も最終戦に近くになり、合併症としての足先の痺れや肝機能の低下と糖尿病網膜剥離症を患い、おまけに昨年10月より結核(糖尿になると呼び込む可能性が高まる?)に感染する始末です。結核の治療薬が肝臓に負担が掛かるので6ヶ月程断酒をせざる得ない状況となり、今年の4月まで、久しぶり(45年ぶり)の規則正しい(つまらない)生活を余儀なくされました。結核は軽度でしたが、糖尿で死ぬのは納得できますが、インテリ病で死ぬのは真平です。怪我の功名で血糖値やHbA1cは,かなり下降し、肝機能も驚くほど改善されました。やっぱり酒の飲み過ぎでしょう。植木等の「解かっちゃいるけど止められない♪~」が聞こえてきました。

2年前より週4日、台東区立浅草在宅デイサビース(特養浅草)で送迎と簡単な介護の補助をやっております。父や母の面倒を兄・姉夫婦に任せ切りでしたので、少しは罪滅ぼしで良いかなと思っております。年金と細々と酒の販売を足して暮らしております。「呑む・打つ・買わない」の呑気な生活です。

畏友・菅原則生が吉本隆明論「浄土からの視線」を弓立社から出版いたしました。彼と私が2010年12月に吉本宅で開いた『「横超」を飲みながら<横超>考える座談会』(チヨダ・サケ・デザイニング前川事務所DVD保存)を抜粋したものを「吉本さんを囲んで」という形で掲載しております。私が言うのも気が引けますが「良い本」です。吉本思想の飛距離がまた伸びております。17歳くらいから吉本に惹かれた自分が、今、何が問われているのか、重い思いが沈澱しています。

本を数十部カンパとして個人として引き受けました。親族、先輩、友人の皆様には邪魔になるかもしれませんが、炬燵で昼寝する時の枕にでも使っていただけたら幸いです。出来ましたら、本の代金は結構ですから正月用に「横超」を1本でも注文していただければ、それを元手に、年末の「有馬記念」で越年資金を増やす(?)予定です。
賀状は最近欠礼いたしておりますが、良いお年をお迎え下さい。